序の夜

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気が付いた。もう死んでいる。魂を奪われてもう長い時間が経っている。 男はひざをつき、香を焚いた。 「巻き込んじまって悪かった。天界に行ったら俺の名を出してくれ。ダチがいるから悪いようにはならねぇはずだ・・・」 俺の名は迫田公一。 この世に出てきて悪さする奴らをあの世に送りかえす仕事をしている。 こういう場合、ひどく後味が悪い。正しいのか正しくねぇのか。 まぁ、考えるだけ無駄なんだがな・・・
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