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「ただいまであります~~!日本~、はい果物。よく冷えてるよ~~♪」
「あぁ、ありがとうございますイタリアくん。じゃあ切り分けますね?」
戻ってきたイタリアから果物を受け取るとナイフを使い器用に切り分け大きな葉っぱを皿代わりに盛りつけていく。
「ヴェ?ねーねー、日本、ドイツどうしたの?」
まだ落ち込んでいるドイツに気付いたイタリアが不思議そうに首を傾げてこっそりと日本に尋ねた。
「先程えこさんに怖いと言われたのがショックだったみたいですよ?」
「あはは~、ドイツ怒ったらすごく恐いもんね~?」
それに対して日本もこっそりと教えたがそれを聞いて笑って言ったのはしっかり聞こえていて、
「イ~タ~リ~ア~~~!!」
「うわぁぁーっ!ごめんなさいごめんなさい!何でもするからぶたないでぇ~~~!」
「はい、できましたよ」
いつもの調子で騒ぎ出す2人を苦笑しつつ切り終えた果物を乗せた葉っぱをえこに差し出した。
「葉っぱのお皿と木の枝で作った串ですが…ちゃんとした食器ではなくてすみません…」
「わぁっ!ありがとぉ!」
嬉しそうににぱっと笑い
「落とさないように気をつけてくださいね?」
あまりにも可愛らしい笑みについこちらもつられてにこりと微笑む。
「あと、私は日本と申します。よろしくお願いします」
「にほんおにいちゃん!」
「何故かこの『おにいちゃん』と言う響きが堪らなくむず痒いですね…」
まさかすでに自分の中にヲタク魂と萌えが生まれ始めている事に、今はまだ知る由もない…(笑)
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