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日常
『ギィィィィ』
傷だらけの椅子の脚がザラザラでホコリだらけの床と擦れあう音で目が覚めた。
さらに、強烈な熱気。
汗が染み込んだTシャツが背中にくっついて気持ち悪い。
もちろん、目覚めは最悪。
「礼!」
突然、日直の声が教室に響いた。
終わりの挨拶か…。
それでも、俺は相変わらず寝る態勢を崩さない。
教師は日直の号令に従わない俺を良くは思わないだろう。
でも、関係ない。
どうして、教師に機嫌をとらなきゃいけないんだ。
それを言うなら、先輩も同じだ。
一年、二年生まれるのが早かったからって気張ることもないだろう。
みての通り俺は人に頭を下げたり機嫌をとるのが大嫌いだ。
あとは…。
俺に刃向かってくるやつだ。
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