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キーンコーンカーンコーン
今日も疲れた。でもやっぱり学校は楽しい。家にいるより断然気が楽だわ。
「あ!うち、今日は彼と帰るの♪ だからじゃーねっ!」
水樹は走って教室を出て行ってしまった。
『あ、うん』
水樹はかわいいな。だからあんな美形な彼氏ができるのよ。私には絶対無理だからちょっとうらやましい。私も早く帰ってお母さんの様子見ないと。
「あーいたいた、会長さん!!」
私が立ち上がって帰ろうとしたとき、とある教師に呼ばれた。
「これ、計算しておいてくれない?」
教師はプリントの束を見せる。
はぁ、でた。朝に言ってほしいわ。でも頼まれたからにはやらないと。
『はい、いつまでですか?』
「えっとー…」
教師はプリントを見て探している。
自分が持ってきたんだから把握してなさいよ。
「7月16日まで」
『は…?え、この量?』
しばらく教師とのやりとりが続き──
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