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「なにを言ってるんですか?あなたはアリスですよ」
…あなたこそなにを言っているんだ。
『えっとあのー、人違いかなにかですか?それとも誘拐とかー…』
誘拐なんてあり得ない。だって明らかに自分より年下なんだもの。
「そうですね、誘拐です」
『は…?』
「話してる時間が無駄ですね」
コスプレかよくわからない服装を正し、こっちに少しずつ近づいてくる。
『誘拐って…や、やめて!こないで!!』
混乱。頭の中がぐちゃぐちゃだわ。彼はどんどん近づいてくる。私も少しずつ後ろに下がったけれど、遂に壁に背があたってしまった。彼は私の額に手をやり、
『いや…っ!』
私は目を固く瞑った。
「お休みなさい、アリス どうか夢の中では幸せに」
私の意識は途絶えた。
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