第二章

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 口止めどころかもうばれてるじゃん…。 「柊斗君?本当ごめんね。たった今帰ってきたのよ。ありがとう。え?あっ全然いいわよぉ!!んもう、日和のこと怒っていいからね。ふふっ。待ってるわ」  …ちょっと待って。今の言い方って何か…。 「おっお母さん?」  私は嫌な予感がした。 「なぁに?」  お母さんは鼻歌を歌いながら私の方を向いた。 「いっ…今から柊ちゃん…来ないよね?」  私は聞きながら苦笑いをした。 「来るわよ♪今からバイトに戻るのもアレだからって。」  …嫌な予感は的中だ。 叱られるのはいいけどさらに子供扱いされるんだろな…。  中学生の時も一回こんなことがあって、叱られるのは当たり前だけどさらに子供扱いされた。門限は決められるし、罰として三日間私が行く所を私の友達がいようが関係なく付き添ってくるし…。 「ハァ…。」  私はまたため息をついた。
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