第二章

8/9
前へ
/155ページ
次へ
 いつかはあることだけど今日ばかりはやめてほしかった…。  せっかくいい日だったのにな。  電話をきってから30分ぐらいたった頃、玄関のチャイムがなった。 「日和ぃー。出て頂戴。柊斗君だわっ」  嫌だなぁ…。 そんなことを思いながら渋々玄関に向かった。 「どーぞ」  ぶっきらぼうに言った。きっと顔も仏頂面だ。 「ありがとう?日和ちゃん…」  …絶対怒ってるよ。顔笑っててても目が笑ってないから…。しかも「ちゃん」付けだし… 「いらっしゃい。柊斗君っご飯作ったから食べて行って?」 「ありがとうございます。」  何でこんなときにご飯食べるのかな?私の家で食べるの久しぶりだし…。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加