第一章

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「…より…日和!!」 「ん…。…柊ちゃん…?」   ゆっくりとめを開けた。視界がぼやけてよくみえないけど聞き覚えがある声。 「時間見ろ。時間。」 「え…?何よ…っあぁ!!」   飛び起きた。 ……7時50分………。   今日は高校の入学式。つまり私が高校一年生になる日。   家から高校まで30分以上は、かかる。入学式は8時半からだ。   …遅刻する…。 「何でもっと早く起こしてくれなかったの!?」 「あらっ。柊斗君7時から日和のこと起こしてたわよ。はい。柊斗君!」  お母さんは柊ちゃんにあったかい紅茶を出した。 「ありがとうございます。」   相変わらず礼儀正しいんだから…。
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