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私の名前は野原日和。
今日から高校生…です。
「いってきまふ。」
私は昔の少女漫画みたいにパンを口にくわえて家を出た。
「お前パンを口にくわえてるのは色気ないな」
柊ちゃんは自分の口元にてをそっと当てて笑った。
…柊ちゃんのクセだ。
彼の名前は神山柊斗。大学生。多分23才。私が小さい頃からよく面倒をみてくれたらしい…。そのせいか柊ちゃんは私の事を子供扱いをする。今も…。
「柊ちゃんっ。今日あいてるかな?」
パンを全部食べ終えて私は柊ちゃんに聞いた。
「あー…。ゴメン。今日はバイト入ってる」
私はそっか、と少し悄気て言った。
柊ちゃんは一人暮らしをしていて勉強とバイトを両立させている。たまに私の家に食べにおいでって言うんだけどいらないっていう。
「いくら高校生になったからって夜遊びとかするなよ」
柊ちゃんは私のおでこに人差し指をツンッとして言った。
…また子供扱いする…。
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