第一章

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だから私は決めたの。 -この気持ちは言わないって- 「俺、こっちだから。気をつけて行けよ。いくら遅刻しそうだからって転ぶなよ」  柊ちゃんは二つの曲がり角で私の行く方向の逆方向に行く。 「はぁーい。柊ちゃんも気をつけてね!!」  私は大きく手をふって言った。 「ありがとう」  優しく微笑んで柊ちゃんはそう言った。  笑顔で柊ちゃんを見送った後、私はこれでもかってぐらいダッシュして学校に向かって行った。
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