第二章

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 ギリギリセーフで学校に到着した。 走ってきて息が荒くなってたので、私は一旦息を落ち着かせてから辺りを見渡した。  今私は学校の廊下にいる。辺りには体育館に行く生徒でにぎわっている。よく見て見ると色んな人がいる。例えば、まだ何にも知らない学校でか知らないけど体育館の場所が分からない子だったり、もう友達を作って一緒に体育館に向かってる子がいたり…。  少しぼーっとしているとポニーテールにしている私の髪の毛をくんっと誰かに引っ張られた。振り返るとそこには一人の男子がいた。 「ぼーっとしてたらぶつかるよ」  茶髪の髪の毛で耳にピアスをしてる不良に近い人が私に話しかけてきた。 私からまれてる!? 「ごっごめんなさい!!」  怖いっ!!今あんまりお金もないし…。ましてやこんな大勢の中で…。どうしようぅ…。  私は泣きそうになりながらごめんなさいと連呼していた。すると彼はぶはっと笑った。いきなり笑われて私はきょとんとした。 「っ…。あんた面白いな。謝りすぎだろ。そんなに俺が怖いか?」  …怖いに決まってるじゃないですか。いきなりその格好で話しかけられて怖くない人に疑問をもつよ…。
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