第二章

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 入学式が終わりみんな教室に向かった。 教室を見渡すと見覚えのある子がいた。 …不良っぽい人の彼女だ… おんなじクラスだったんだ…。気づかなかった…。  ふと彼女と目があって微笑んでこっちに向かってきた。 「やっほー!同じクラスだったんだねっ!!せっかくだし友達になろーよっ」  ニコっと笑って私に素直な気持ちをぶつけてきた。 「本当!?嬉しい…。私は野原日和!!宜しくねっ!!」  高校で初めての友達。すごく嬉しい…。 「私は吊谷瞳っ!!瞳って呼んでね!!さっきの見て分かったと思ったけど真の彼女っ!!…取らないでね?」  取らないよって言ったり色々とふざけあった。初めての高校の友達と話すのはすごく楽しくて、その日は学校が終わった後もずっと話していた。
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