籠女

5/8
前へ
/8ページ
次へ
立て掛けられた簾が丁度斜陽を遮り、 遮られた三角の暗い部分は、まるで何かに穿(うが)たれた穴であるかの様にポッカリと空間にその口を開いている。 その光と光が相殺され彩を失った窓枠のある場所に… 賢治君は立っていた。 かーごめかごめ かーごのなーかのとーりいは いーついーつでーあーう よーあーけーのばんに つーるとかーめがすーべった うしろのしょうめんだーれー     
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加