誘惑と決心

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誘惑と決心

昨日の総司さんが言った「女がを信じない」って事以外は語ろうとしなかった… その理由を考えてたら寝坊をしてしまって慌てて家を飛び出した (奥さん車で送りましょうか?) 「大丈夫ですよ~」 その時 「望月 かおりさん?」 私を呼ぶ声が聞こえる方を向いたら スーツ姿の男性が立っていた… その人は総司さんの、お父さんだったのです。 「少し、お時間いいですか?」 静かにうなずいた… 近くの喫茶店に来た… 「総司と別れてくれ」 「君の事を少し調べさせてもらった、お金に困ってるみたいだけど、それで総司に近付いたのか?」 「両親の借金は困ってますが、その理由で総司さんと結婚したわけではないです!本当に愛してるからです」 「なら条件をつけよう!私はこの小切手を渡す、その変わり総司と別れてくれ、これだけあれば何でも手に入るだろ」 “1億”!!!!!!!! 総司さんとの契約より多い…すぐ自由になる…辛い思いもしないですむ でも… 昨日の優しさ… 時折見せる寂しそうな瞳総司さんの全てを分かりたい… ってか理解してあげたい 「いりません!私は総司さんを本当に愛してるんです!お金なんていりません!失礼します」 店を出たら足が震えだした。
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