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喧嘩して近付く距離
あのパーティーの日…総司さんが戻ってきたのは、パーティーが終わる少し前だった…
あの女の人と一緒にいたのかな…
そんな事を考えてたら眠れなくて、もぅ朝…
私は普通に仕事に行くふりをして会社の隣にある喫茶店に入った
時間を潰していたら聞き覚えのある声がした。
「あれ?かおりちゃんじゃない?こんなとこで会うなんて奇遇だね」
顔をあげてみると、そこには、パーティーに来ていた桐生さんと慎也くんだった。
「相席してもいいですか?」
「あっ…はい」
「それにしても、神木にしては、まったくタイプが違うよなぁ~」
「そうそう総司さん女には困ってない感じだったのに…何で?って感じだよね」
悪気はない2人の会話…
「まぁ俺は神木の選んだ女性だから何も言わない」
「かおりちゃん総司のどこが好きで結婚したの?」
「…私は…」
涙が出てくるのが分かって、うつむいた…
その時
「かおり!!こんなとこで何してる!!帰るぞ!」
「何でここが分かったの?」
「家から、まだお前が帰ってないって電話がかかってきたんだ」
「神木が心配して迎えにくるなんて初めて見たな」
「コイツ連れて帰るから」
そう言って2人を睨み付けた
「総司さん…2人とも何にも悪くないんです!たまたま会って…!
イタっ!!
私の腕を力ずくでひっぱっていく…
2人は手を振っていた…
総司さんは車の中で一言も話してくれなかった
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