第2話【間抜けと腰抜け】

6/6
前へ
/180ページ
次へ
 俺たちガンナーはランナーを救うことが仕事で、Dタイムには殺し、Aタイムにはランナーの命も、インドラの命さえも救う。その契機となるのは、あの偉そうな司令官のだみ声。俺たちガンナーの全ての行動はモニターされ、その全てが後に点数化され、俺たちの食い扶持へと変わる。  狙いを外し過ぎ、殺し過ぎ、殺さな過ぎ、救わな過ぎ。幸いなことに、救い過ぎってのはなかったな。  全く素敵な世界だとは思わないだろうか?
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加