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絶対に真っ赤なのがわかるから、顔なんて上げられない。
「こっちみろよ。大事な話してるだろ?」
わかってるけど、とっくに気持ちを知られていると思うと恥ずかしい。
「顔上げないと襲う!」
その一言で、勢いよく顔を上げた。
「俺のお嫁さんにしてやるよ。」
あ、そうだった。
幼稚園の時、夢はお嫁さんって言ったことを思い出した。
「へ?」
あまりにも唐突で、頭がついていかない。
「なるよな?」
「え?ち、ちょっと、えっと、あの…。」
壁に両手をつかれて身動き出来ない。
「返事は『はい。』って習っただろ?」
「は、はい。」
チュッ
一瞬おでこに優しいキスが降りてきた。
「ありがとう、俺の向日葵。」
fin
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