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「もぅ、ビックリさせないでよ。でも、どうして?」
不思議に思って聞いてみる。
「向日葵のお陰で、俺は夢を叶えることが出来たから、今度は俺が向日葵の夢を叶えてやるよ。」
優しく微笑むと、向日葵の手から花束を取り上げ、近くに有ったソファーに置いて、向日葵のすぐ前に立つ。
「私、保育士になったよ。」
「1番の夢は違うだろ?幼稚園の時に約束したよな。」
「え?」
どんどん一輝が詰め寄ってくる。
頭がパニックで、幼稚園の頃の記憶なんて出てこない。
「『イタリアンホワイト』の花言葉は、あなたを想い続けます。だろ?」
気づいてたんだ…。
「…そ、そう?」
はぐらかしてみても、逃げられない。
後退りもいよいよ壁に阻まれた。
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