イタリアンホワイト

4/10
前へ
/21ページ
次へ
隣同士の2人は、両親達が仲がよかった事もあって、こうして徒歩10分の公立高校に歩いて通っている。 しかも、誕生日が1日違いで向日葵が先。 同じ病院でほぼ同時に産声を上げたのに、午前零時前に産まれた向日葵と、午前零時過ぎに産まれた一輝は1日違い。 自分が1日年下なのを、ずっと気にしている一輝だった。 「そうだ、かずくん進路希望出した?」 「まだだけど…。」 「なりたいものとか無いの?。」 そういえば、いつも一緒に居るのに、将来の夢みたいな話はしたこと無かった。 「あるよ。絶対に有名な写真家になる。写真展とか開いたりするんだ。」 「へぇ、すごい夢だね。写真展開いたら1番に行くよ。」 「おぅ、その時は招待状送ってやるよ。」 「うん、待ってる。」 .
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1104人が本棚に入れています
本棚に追加