赤いカプセル

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東京都心の交差点。 そこで佐野朱里は信号待ちをしていた。 朱里の髪はセミロングで、顔にはナチュラルメイクをしている。世間的にはよく見る一般人だ。 朱里の手にはトートバッグが持たれており、中には数冊の本とノートパソコン、ノート、筆箱が入っている。 信号が変わった。朱里が横断歩道を渡ろうとした時だった。 真っ赤で透き通った丸いカプセルが朱里の足に当たった。
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