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目を泳がせている内海に対して、湯川はというとまるで常連かのように見えるほど堂々としていた。
「どうぞ」
ボーイはおしとやかにメニューを差し出すと颯爽とさっていった。
湯川「いつまで目を泳がせている?」
内海「す、すいません…。こんなとこ来るの、初めてなもので…」
湯川「…ウン。嫌いな食べ物なんかはあるかい?」
内海「いえ…特には。」
湯川「なら、僕と同じメニューでいいね?」
内海「あ…はい。」
湯川は徐に手を挙げた。すると先程とは違うボーイが来た。彼は少し迷いながらメニューを注文し、ボーイもそれからさっていった。
内海「湯川先生って、フランス語も読めるんですね。」
湯川「下に日本語表記があるからな。」
内海「…そうでしたか…すいません。」
湯川「いや…。…それより…ほんとに綺麗だな。」
内海「へっ!?///あ、あぁ、内装も外装も素敵ですよね~…」
湯川「ココのことを言ってるんじゃない。綺麗なのは、君だ。」
内海「はっ??///……ありがとうございます////」
内海が赤面してるうちに、注文した料理が運ばれてきた。ボーイはゆっくりと頭を下げると、爽快な足取りでさっていった。
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