告白

2/2
前へ
/21ページ
次へ
綺麗に盛り付けられたスイーツに、内海は目を輝かせていた。 内海「うわぁ…。す、凄いですっ」 湯川「喜んでくれたなら、それでいい」 そんな内海を湯川は微笑みながら見つめた。 内海はスイーツを一口口へ運ぶと、感嘆の息を漏らした。 湯川「…堪能してくれたかい?」 内海「はいっ!!本当にありがとうございます〃〃」 湯川「そうか…。随分長い前置きだったが…本題に入ろうか」 湯川は姿勢を正すと、いつになく真剣な表情をした。 内海「湯川先生…?」 湯川「…。僕と君が交際しはじめて、もう4年が経つ。双方とも、変に偏りがなく、もう十分なんだと僕は考えている。」 内海「…え…?」 湯川「この…今の関係に…終止符を打ちたい」 内海はその瞬間、何かが切れた感じがした。今まで繋がっていたものが突然―。 湯川「言い方が悪かったか…。つまりその…」 内海「…。」 湯川「君の生涯を僕に捧げて欲しい。…こう、言えばわかるかい??」 湯川はタキシードのポケットの中から何かを取り出すと、内海の目の前に置いた。 内海「…コレ……」 湯川「開けてみてくれ」 内海は震えながら「何か」を開けた。するとそこには―小さなダイヤモンドが光る、指輪があった。 内海「…ウソ……ほんとに…??」 湯川「ほんとも何も、この指輪がある以上は、コレが証拠そのものだ。」 内海「…先生ぇ…」 湯川「…僕と、結婚してください。」 内海は今にも流れ落ちそうな涙を堪えて、小さく頷いた。          
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

117人が本棚に入れています
本棚に追加