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栗林「え?あのー…湯川先生?それはその、け、結婚という、ことですか?」
湯川「えぇ、まぁそういうことですね。」
栗林「……」
助手栗林は、苦笑いをして、窓の外を眺めた。外は雨だ。
栗林「あの、」
湯川「?」
栗林「…内海刑事と、ですよね??」
湯川「えぇ。」
満足そうに頷いた湯川をみた栗林は、ありえない、と呟いた。湯川はソレには反論せず、白衣を脱いだ。
湯川「久しぶりに、学食に、どうです?」
栗林「えっ?」
湯川「栗林さんのオススメメニューも、食べてみたいと思いまして。」
先日のこともあり、内海は少々浮足立っていた。気分はすぐれているというのに、天気は雨。内海は心も曇らせた。
内海「濡れちゃった…。あ~…」
内海は署内へ入り、服についた雨をハンカチでふいた。
「内海」
ふいに振り返ると、
内海「弓削さん…草薙さん…!?」
草薙「頑張ってんな。」
内海「あ、はい。」
弓削「お前課長だろ?なんで外になんか…」
軽く挨拶をかわしたところで、内海と弓削、草薙の3人は近くのカフェテリアへと場所を移した。
寄ったカフェテリアは、内装はシンプルで、森を連想させる雰囲気だった。
内海「すみません、コーヒー3つで」
ウェイトレス「かしこまりました」
ウェイトレスは、小柄で目がくりっとしていた。ぶら下げているプレートには「アルバイト」と表示されていた。
内海「あの、話ってなんですか?」
弓削「決まってんだろ。お前、結婚するらしいな。草薙さんから聞いたよ」
内海「えっ、えっ!?草薙さんどうして…」
草薙「俺は湯川から。一応、相談受けてたし。」
内海「そうなんですか…//」
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