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内海は俯いて、頬に手を当てた。そして、お冷やをちょびっと飲んだ。
弓削「あ~あ…内海に先越されるとはなぁ。ありえねぇだろ~。」
草薙「俺も…。まさか湯川に先越されるとはな。」
弓削「まっでも。…おめでとう。結婚式には呼べよー?」
草薙「おめでとう、内海。アイツ、理解できないトコもあるとは思うが、支えてやってくれ。」
内海「弓削さん、草薙さん…」
すると内海はぶわっと目に涙を溜めて、ポロポロと泣きはじめた。
内海「ありがどうございばず…ぅぅ」
弓削「おいおいおいおい。泣くなよ、ったく…。」
弓削はぶっきらぼうに言い放つと、壁にもたれかかった。
弓削「ところでさ、その旦那さん?ってさ、どんな人なんだよ?」
草薙・内海「「え…?」」
弓削「…俺なんか変なこと言いました?」
草薙「あぁ、いや。そうか、…知らないんだったな。」
内海「そうでしたね…。あ、あの、結婚式、でわかります」
弓削「え゙ー、ソレじゃダメだろ。草薙さんだけ知ってて俺だけとか…。」
渋る弓削をみた草薙は、内海に視線をやり、財布からレシートを取り出した。そして、そのレシートに「帝都大」と書くと、指でトントンとその文字を叩いた。
内海は理解したらしく、そのレシートをポケットの中へ入れると、はい、と返事をした。
内海「弓削さん…ちょっとお付き合い願えますか?」
弓削「あ…?なんで?」
内海「…その、ちょびっとだけっ!!」
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