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-内海SIDE-
一体、話って何だろう??もしかして...別れ話とかじゃないよね...。
もしそうだったら...
どうしよう。
-objective-
内海は少々不安を抱えつつ、いつも通りに研究室へと向かった。
内海「失礼します。」
ノックしながら入ると、やはりそこには湯川がいた。
湯川「やぁ。待ってたよ、内海君」
内海「はぁ...。あの...」
湯川「ん??」
内海「話って何ですか??」
彼女がそういうと、湯川はニッコリと微笑んで、彼女の腰に手を回した。
湯川「それは...後だ。それより、ディナーに行かないか??」
内海「えっ??ディナー…ですかっ??」
湯川「あぁ。大丈夫だ、ドレスなんかは買いに行けばいい。」
内海「えっ、いいんですか!?」
湯川「もちろんだ。さぁ、君は先に外に出ていてくれないかい??」
内海「は、はいっ!!」
内海はすぐさま研究室を出て、大学の外で湯川を待った。
すると間もなく、黒い、ツヤのある立派な車が現れて、窓が開いた。
湯川「待たせてすまない。」
内海「コレ…」
湯川「レンタカーだ。すまないな、レンタルで」
内海「いえ…。でも何だか、新鮮ですね。」
湯川「新鮮?何が?」
内海「湯川先生が運転してるトコです。」
湯川「まぁ確かに僕はあまり運転しないな。」
そんなたわいもない会話をしていると、高級ブランドの店にたどり着いた。
内海「湯川先生、ここっ…!」
湯川「さぁ、好きなドレスを選べばいいよ。」
内海「ダメですよ、こんなブランドものを…」
しかし湯川は、そんな彼女を無視して、店員を呼んだ。
湯川「すみません、彼女に似合うドレス、ありませんか??」
内海「湯川先生っ…!?」
店員「そう…ですね…。これからどちらへ??」
湯川「レストランで食事です」
店員「そうですか…。でしたら、コチラなんかどうでしょう??」
店員が差し出してきたのは、背中や胸のあたりにおいて露出がはげしい、きらびやかなドレスだった。
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