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あたしは、ツンツンと割り箸の先をつつきながら言った。
すると、みんなの視線が割り箸の先に集中する。
…な、なんか、幼稚園児みたいかも。
そんな失礼な事を思いながら、あたしはプッと小さく笑ってしまった。
「番号ねぇ…」
沖田さんは、顎に手を当てながら関心したように呟く。
「うん。もし、斎藤さんが五。沖田さんが三あたしが王様を持ってたとすると……」
そう言ってあたしは、王様、三、五の割り箸を見せる。
「あたしが、三と五が接吻って言ったら、沖田さんと斎藤さんが接吻するの」
あたしが言うや否や、みんなの顔色がサーッと青ざめる。
「き、君さ、もう少しマシな例え方できないわけ?」
「…え?なにが?」
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