蜘蛛と看病

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ズバッ! 蟆鬼「のあぁぁぁ!?」 高い高い高い!! 暗い暗い暗い!! 一体此処は何処なんじゃ! 蟆鬼「いかん!地面にぶつかってしまう!」 ビヨーン! 蟆鬼「なんじゃ?何かにぶつかったぞ……此は、糸かの?」 ???「おや?あんた、人間かい?」 糸に絡まっている蟆鬼の前に、誰かが現れた。 蟆鬼「いや、人間ではない。」 ヤマメ「それじゃあ、妖怪か。私は、黒谷ヤマメ。あんたは?」 蟆鬼「ワシは、淵牛蟆鬼じゃ。しかし、暗くて御主の顔がわからんのぅ。」 ヤマメ「まぁ、地下だからね。今、糸を解いてあげるよ。」 蟆鬼「すまぬの。」 ヤマメ「良いって良いって……」 ブチッ! ヤマメ「あ……」 蟆鬼「またかぁぁぁ!」 ヒュー! ゴシャッ! ヤマメ「だ、大丈夫かい!?」 蟆鬼「無事、とは言い難いの。あちこち、骨が折れておる。」 ヤマメ「と、とにかく!私の家に運ぶよ!」 蟆鬼「お願いする。」 2人移動中…
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