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凛は空き地から走って学校へ向かった。
キーンコーンカーンコーン
凛はギリギリ学校へ間に合った。
「あはは遅刻しそうだったょ(苦笑)今日は転入生が来るから早めにきてどんな子(娘)か確かめたかったのになぁ」
凛は独り言のように呟いた。
すると後ろから突然凛を呼ぶ声が聞こえた。
「リンリンおはよう♪」
「あっ羽苗ちゃん!!おはよう!!」
凛のことを【リンリン】と呼ぶくるくるツインテールの似合う可愛いこの娘は蓮根 羽苗(ハスネ ハナ)、クラスメイトだ。
「とうとう今日だね~転入生がくるの♪羽苗楽しみ♪」
「そうだね~☆男の子なのか女の子なのか気になるね(笑)」
二人が楽しそうに会話していると教室の入り口から担任の教師が入って来た。
「こぉら~お前たち~席につかんか~」
先生の号令とともに生徒達は自分の席へと戻っていった。
「転入生を紹介するから~ちゃんと~歓迎するんだぞ~」
【転入生】というキーワードを聞いた生徒達たちは騒ぎ出した。
「静かにせんか~」
先生がまた生徒達を沈めるがそれをみんなはきかず、先生はあきれつつも転入生を教室に誘った。
「こぉら~きけぇ~転入生の桐生 帝(キリュウ ミカド)くんだ~仲良くするんだぞ~!!」
先生が紹介をすると生徒達からは色んな声が聞こえた。
「え~男かょ!!」
「きゃぁ~かっこいい」
「よろしくな~」
「仲良くしてね~」
そんな中、帝は口をひらいた。
「僕は……まぁいいか……とりあえずよろしく。」
男の子とは思えないくらいのサラサラの髪。
知的というかすごく頭が良さそうにみえた……声はまだ声変わりはしてないのかと思うくらい綺麗。
しかしその彼の瞳は暗闇に満ちているような瞳だった……。
そんな彼に少し興味をもってしまった凛は帝をみつめていた……。
すると突然帝が凛の方をみた。
凛は帝と目が合った瞬間金縛りにあったかのように固まった。
そしてこの時から凛の運命は…………帝の手により変えられたのだった。
「凛……やっとみつけた。」
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