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ある朝
「う~頭痛い~」
社内の飲み会で真夜中の帰宅だった翌朝。
最悪のコンディションの私の視界に、しかめっ面の父の顔が飛び込んできた。
「あれっ?父さん帰ってたの?」
単身赴任の父の在宅に少し驚く私に、ため息混じりの父の小言が始まった。
「嫁入り前の娘が!!」
「酔って帰ってくるなんて恥ずかしい。」
等々…
二日酔いの私には、雑音にしか聞こえない父の小言。
「付き合いがあるのよ!仕方ないでしょ!!」
つい荒くなる口調。
「付き合いだと!?小娘のくせに!」
それなりに仕事上責任のある立場になりつつあった私。取引先への接待も、少なくはなく、小娘と言われた事で、理解のない嫌いな上司と父が重なった。
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