5人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁぁぁぁぁ死ぬかと思った………。」
「あんな事じゃ死なないわよ。」
「あんな事ォ!?どこがあんな事なわけ!!車何台抜かしたと思ってんの藍!!」
「5台くらいじゃない?」
「軽く言うなぁぁあぁああ!!!!」
そうなのだ。あの後、藍の自転車は車を超越する速さで学校まで走り、なんと登校時間の3分前に学校へついた。途中で何度も落ちそうになり、舌を噛み、飛びそうになり、…………なんだか、思い出しただけでも頭が痛くなってくる。藍って本当に…
「人間の枠を越えちゃってるよねぇ…。神の領域?」
「何か言った?」
「いえ何も。」
「それならいいのよ。羊羹パン、よろしくね?」
「ッあああ!!そうだったぁああ!!」
藍の自転車に乗ると記憶障害を起こすらしい。羊羹パンの事などすっかり忘れていた。あぁ、恐ろしや。
「自転車のせいにしないでくれる?」
「ちょっ、心読まないでよ藍ちゃん!!」
「声に出てるわ。」
「そんな…………嘘だッ!!」
「やめてよ。某アニメの真似をするのは。」
「あっバレた?てへっ」
「可愛くない。」
えええええ酷いようこの完璧なてへっの角度、取得するのに2ヵ月もかかったんだからー………とかなんとかぶつぶつ呟いていると教室に担任が入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!