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当たり前で変わらない『日常』がある日突然『非日常』へと変化する―・・・。
「こんな日常なんて、もう嫌だ。どこか違う場所に行ってしまいたい。」
そんなささやかな願いが、後に何をもたらすかも知らないで。
変化は訪れた。
目が覚めるとそこは、見知らぬ白い空間。
そして、話したことも聞いたことも無い、
格好も性格もバラバラな10人の人間達が居た。
そこで彼等は伝えられる。
『日常に戻りたいか、それともここに留まりたいか―・・・』
そこにいる全員が戸惑った。
確かに日常にうんざりしていた。
しかし、まさかこんな事になるとは、と。
さらに続けて『声』は話した。
『ここから出るには先にある数々のミッション、つまりは【試練】をクリアしなければならない。
途中で止めてここに戻って来てもクリアした【試練】は初期化されない。
再挑戦はいつだって可能。
だが、【試練】を受けるも受けないも自由。
留まりたい者は【試練】を受けずにここに居れば良い。
ここは【変化】に溢れている。
少なくとも君たちが過ごしていた『日常』よりは充実しているだろう。
君たちがどちらを選ぶのかを、
『私』は見たい・・・。』
変わらない現実をとるか、魅力溢れるこの空間をとるか。
それはすべて、自分の【意思】に託されたのだった―・・・。
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