第1戦:夜食争奪戦

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浩平(今日の唐揚げの数は・・・21個か。) 宇美(1人につき5個は貰えても1つ余る…) 優作(つまりこの余り1つを食べた人が・・・) 【このゲームの『勝者』…!!】 浩平「(まずは不正を防ぐために…)あ、俺皆の分の唐揚げ皿に移すよ。」 宇美「(最初は様子見から、よね。)うん、ありがとう兄ちゃん!」 優作「(何か仕掛けるかもしれん…ここはよく見ておくか。)・・・・・」 紗江「あら~、ありがとうね、お兄ちゃん~」 浩平「─4、5個、と。これで皆5個皿にあるよね?」 浩平(よし、ここから余りの唐揚げがある皿を俺に少し近づけて・・・)スッ 浩平が余りの唐揚げが乗っている大きめの皿に手をつけたその瞬間だった─ 優作「・・・おい、浩平」 浩平「(なっ!!バレた・・・だと…?)な、なんだよ、父さん?」 優作「いや、少し鼻をかみたくなったんだ。悪いがティッシュを取ってくれないかな?」 宇美「もぉー、お父さん風邪とかじゃないよね?気をつけてよねー!(お兄ちゃん…今の動揺っぷりから見て、策が潰されたみたいね・・・)」 浩平「ホントだよ…はい、ティッシュ。(これは…皿の位置は戻しておくか。)」 既にゲーム開始からは5分が過ぎた・・・が、しかしっ・・・ なかなか踏み出せずにいる状況・・・ それほどまでに気が張り巡らされていたのだ…!
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