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─浩平サイド─
宇美「(結局また初めから、かぁ…)お兄ちゃん、勝ちたいからってズルは駄目だよ!」
浩平「・・・・・うん。確かにちょっとセコい真似をしたかもね。ごめん、もうしないよ。」
浩平(ククッ・・・作戦通りだ。皆俺の仕掛けた罠にかかっているっ・・・!)
浩平(このゲームのポイントは『他人から唐揚げを遠ざける』だけじゃない…)
浩平(『いかに自然に余りの唐揚げを入手するか』ということっ・・・!つまり、『自分の唐揚げを早めに完食し、おかわりとして余りを入手する』のが自然、かつスムーズな流れだ・・・)
・他人から唐揚げを遠ざける←そちらに意識が集中して箸が進まないので攻めることができないから×
・自分の皿を先に空けることを優先する←周囲を気にしながら攻めにもいけるので○
浩平(俺が皿を動かしたのはワザと皆の注意を皿に向かせる為・・・)
浩平(奴らは皿に夢中で気づいていない・・・)
浩平(俺が既に『唐揚げを2つ食べている』ということになっ・・・!!)
浩平(『ズルは駄目』だって…?吠えてろっ・・・!ゴミがっ・・・!)
浩平(この勝負は俺が・・・勝つんだ・・・!)
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