552人が本棚に入れています
本棚に追加
「そういえば早川さんが飲み会に参加したのって初めてだったね。」
由莉は宮本の言葉に頷く。
「どうかな、初飲み会は?」
「そうですね……いろいろな人がいて面白いです。」
宮本と園田は顔を見合わせ笑った。
なにが面白いのか由莉には分からず、いつのまにか運ばれてきていたウーロン茶をためらいがちに飲んだ。
「いいね!早川さんいいよ!」
園田の背中を叩きながら宮本が豪快に笑う。
園田は痛そうに体をよじりながら言った。
「でしょ?俺一年生のときから早川のこと大好きだったんですよ~。」
園田の無邪気な笑顔につられて、思わず由莉も笑った。
園田健一、か。
次回作は園田のような好青年が主人公の純愛にしようかな。
もちろん、何かと邪魔をしてくる嫌なライバルには一條のようなキャラクターをもってこよう。
宮本のような登場人物もいい。
きっと話を盛り上げるいい味をだしてくれるはずだ。
頭の中の引き出しにアイディアをしまうと、いつもわくわくする。
書きたいものはたくさんあるのだ。
あまりにたくさんあり、一生かけても書ききれないかもしれない。
それでも心が躍る。
最初のコメントを投稿しよう!