運命的な出会い

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そんな砂が目に入ってあまりの痛さに砂浜でのたうち回っていた時、俺に天使の声が降り注いだ。 「浦島さん、水ならたくさんあるでしょう。 そこに飛び込んだらどうです」 『おお、その手があったか!取り敢えず礼を言う!』 そういうや否や、俺は人目も憚(はばか)らず海へと一気にダイブした。 バッシャーン ゴシゴシ… しばし海水で目を黙々と洗う俺、浦島桃太郎。 『あ~いいわいい感じ。 砂がなくなって……… る感じはするけどやっぱ目痛いよ! 塩水よくないって!よくも騙したなコノ野郎っ…てギャアアアアアアアア海草が眼球に直撃した痛ェェェェ!』 「ち、うるせぇなせっかく教えてやったのによ」 こいつ…… 全然天使じゃない… むしろ悪魔だ… いやでも確かに 俺も海水はちょっと… とか思ったんだよ? けどさ、せっかく普段何やっても話しかけられない、話しかけられてもいつもイタズラされるわいじめられるわの俺にわざわざ声かけてくれた人なんだよ?そりゃーもう天使にも見えてきちゃうでしょうよいやまだその姿まだ見てないけども!むしろ声聞いただけだけれども!でもなんかさ、期待しちゃうじゃんか少しはさ、ほんとは俺は(中略) てなわけで、俺はだんだんむかついてきたので文句を言ってやろうと悪魔の姿を一目見ることにした。 さぁーて、どんな顔してやがるんだ 悪魔ちゃんはよぉぉ… 「あ、どーもちわっス」 ………………。 緑だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 髭はえてたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 人じゃなくて… 亀だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! *
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