序章~少年決闘者~

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そう、今日はこのカードショップ『超満足』で、カード大会が行われる日である。 しかも、この大会は結構長い歴史があり、他の町からも大勢の決闘者が参加する。 だから、この大会に優勝することは、世界一の決闘者の称号である『デュエルキング』に近づくということなのだ。 かくいうこの少年もデュエルキングを目指す一人であった。 「デッキの調整は上手くいってるか?鉄哉。」 この少年の名前は、矢倉鉄哉。 普通の少年であるが、時折素晴らしいデュエルを魅せる決闘者である。 「もちろんです。この大会のために調整して来たんですから!!」 鉄哉は親指を立てて男に答えた。 「それなら良い。お前にデュエルを教えた身としては、できれば勝って欲しいからな。」 この男は、この店の店長であり、鉄哉のデュエルの師匠でもある。 周りには常にテンチョーと呼ばれ慕われている人物であった。 「まぁ、正直なところ、ちょっと回し足りないんですけどね。」 鉄哉は恥ずかしそうに頭を掻きながら答えた。 「そうか?なら今、俺と回してみるか?」 テンチョーは親指で自分を指しながら、鉄哉にデュエルを申し込む。 「いいんですか!?」 鉄哉はカウンターに乗り出して、再度テンチョーに確認をとる。 「ああ。まだ大会の時間や、開店まで時間はあるからな。ついてこい。」 テンチョーは笑いかけながらカウンター裏に回るように催促し、カウンターの奥に入っていった。 「待ってください師匠!!」 鉄哉も慌ててカウンター裏に回り、テンチョーを追いかけるように奥に入っていった。
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