639人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
なぁ、おーくら?僕もう限界やわ。
僕ね、ちょっと前からおーくらが亮と浮気してんの知ってるん。
こないだの記念日、僕とのデートすっぽかして亮と出かけてたとか、僕の誘い無視して亮ん家に3日ぐらい泊まってたとか。
最近じゃ、今まで僕の場所やったおーくらの隣も亮やもんな。
確かに亮は魅力あるしかっこいいし色気もある、僕が亮に勝てるところは1つもない。
‥もう、あかんのかな?
「やす?」
「ん、なに?」
今、渋やんと2人で撮影の休憩中やねん。
ちょっとぼーっとしちゃってたからか、渋やんが心配そうに顔を覗きこんできた。
「お前いけるか?顔色悪いぞ」
「大丈夫大丈夫!」
「…大倉やろ?」
渋やんは僕とおーくらが付き合ってるを知ってるし、おーくらが亮と浮気してるのも知ってる。
色々相談させてもらってんねん。
「うん…僕ね今日賭けてみようと思うねん」
「そうか。まっ、なんかあったらこのすばる様が慰めたるわ」
「ふふ、ありがと」
優しいなぁ…こんなにいい友達おるだけで幸せ者やな僕。
「撮影再開しまーす」
「あ、はーい!」
仕事は仕事やしちゃんと切り替えてがんばろ。
迷惑かけられへんもん。
.
最初のコメントを投稿しよう!