639人が本棚に入れています
本棚に追加
「大倉は僕より亮が大事やったんやろ?
だから昨日もこないだの記念日もすっぽかしたんちゃうん」
「それは…っ」
「僕に飽きたんやったらちゃんと言えやぁっ!
こんな、こんなに苦しいんやったら大倉なんか好きにならんかったらよかったわ!!」
「俺は章大のこと愛してる…」
「章大って呼ばんとって!今さら愛してるとかいらんねん!
その言葉が1番欲しかったときお前なにしてた?亮とおったんやろ?もういい加減にして、僕は大倉のおもちゃじゃない!!」
自分で言っといて涙が出てきた。今は何も信じられへん…大倉は僕を裏切った。
1年目の記念日に
『俺は章大だけを一生愛す。章大も俺だけを一生愛してくれるって約束してくれますか?』
って言ったん覚えてる?…僕は約束ちゃんと守ったよ。
ずっと大倉だけを見てた。
でも大倉は自分からした約束破ったよな。
日を追うごとに一緒にいる時間が少なくなって、だんだん態度も冷たくなっていった…それに比例するかのように亮と一緒におる時間が増えて、結局……そうゆうこと。
「僕は大倉だけを愛してた。でも大倉は亮も愛してもうたんやろ?…僕はもういいから亮のとこ行ってあげて」
「章大聞いて。俺確かに浮気してた…でも章大に飽きたからとかじゃなくて、」
「もう聞きたくない!言い訳なんかいらんねん。
僕がどんな気持ちでおったか考えたことある?これ以上苦しめんとってよ…」
「‥大倉帰り。今こいつに何言っても気持ちは変わらん」
「けほけほっ…」
「はぁ、だから寝とけって言ったやろ。熱あがったんちゃうか?…後で薬持っていったるからあっち行っとけ」
「ん。」
大倉ごめんな。
僕…ほんまはまだ大好きやで?
でもこんな弱い僕と付き合ってるより亮と付き合ったほうが幸せになれると思うねん。
だからメンバーに戻ることがお互いのためちゃうかな?
それに今は何を言われても全部嘘に聞こえる。
亮にも愛してるって大好きって言ってるんやろ?って…最低やな大倉ばっか悪者にして
辛い。辛いよ…僕が、僕自身が悪いのに涙が溢れてとまらへん
…大倉を失った今、生きてる意味すらわからんようになってもうたわ
「大倉…愛してる」
熱のせいで頭が働かんくてゆっくり目を閉じて眠りについた
これから起こる出来事のほうが辛く苦しいのを僕はまだ知らない
つづく。
最初のコメントを投稿しよう!