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分厚いレンズの眼鏡をかけて、校則違反しないようにきっちり着た制服。
顔を見られんのをあんまり好まへんから眼鏡にかかるぐらいまで伸ばした前髪…で常に勉強。
もちろんこの学校で1番頭がいい僕。
友達は数えたら片手におさまるぐらいしかおらん。
まぁ、所謂ガリ勉ってやつ?ただ勉強が好きなだけなんやけどね
『安田くーん、また勉強してんの?』
『こいつ絶対人生の半分無駄にしてるよな(笑)』
あぁ…ほんま低レベル。だからアホやねん。僕の机の回りでギャーギャー騒ぐなやきしょくわるい。集中して勉強できやんやろがカス。
‥なんて言えるわけない。(笑)
『ねぇ、安田ってさぁキスしたことあんの?』
『ちょっ、絶対ないってそんなん!!あったとしてもママとやろ』
『うわー、ありえるってそれ』
あーあー、うざいうざい。
必要以上に濃いメイクとかくっさい香水とかほんま気分悪くなる。女の子なんやったらもっと清潔感だせや。あー、もうほんま無理拒否。
「しょーちゃんっ」
「あ、りょー」
幼なじみの亮が後ろから抱きしめてきた。
亮は数少ない僕の友達でもある。
「なんか用?」
「うんっ!あんな、勉強教えてほしいねん」
「亮…勉強すんの?」
亮から勉強って単語を聞いたんめっちゃ久々や。
…そんくらい勉強せんの。
授業中は寝たりサボったりやしテストなんか名前書いて終わり(本人が言ってた)
そんな亮が勉強教えてって!
明日、嵐きてまうなぁ…
「ひどい…しょーちゃんが教えてくれんねやったらがんばるから!!お願いっ」
「別にいいよー。ちゃんと真面目にするって約束やで?」
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