緑×青

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「ほな今日から放課後図書室な」 「わかった~」 ほな、また来るわ。って亮が教室を出ていった、と同時に肩をポンポンと叩かれた 「な、安田」 「…なんですか?」 背の高い、たしか大倉くん?やっけ…この人苦手。 マイペースやし鈍いしめんどくさい 「錦戸と仲いいん?」 なに?亮と友達なりたいんかな? …そ、そんなんあかん! 亮とられたら僕生きていけんっ。 「あなたに関係ないじゃないですか」 「あんの!」 「ないです。近寄らないでください」 あぁ、もう教室ってほんま嫌いや。図書室いこ。 「‥むかつく」 「は?」 「お前なんか俺のこと下にみてるやろ?」 「さぁ」 「ほら、そうゆう所むかつく」 「…むかつくんやったら僕に近寄らなかったらいいじゃないですか」 うん、正論やと思う。 「お前なにしてんの?」 「あ、りょー」 さっき帰ったはずの亮がいつのまにかまた僕を後ろから抱きしめてきた。 「しょーちゃんは俺のや。話しかけるなボン倉」 「ん?‥りょー、どうしたん?」 変な亮。なんか顔怖くなってる 「…錦戸のちゃうやん。てか安田なんかいらんし」 失礼な…ま、僕も大倉くんいらんしお互い様か 「お前っ!!」 「りょーやめて。耳障りや」 「ん、ごめん」 殴りかかりそうな勢いで大倉くんに突っかかる亮を黙らせて 「大倉くんさ、二度と僕に近づかんとってもらえる?」 「はぁ!?」 「僕、大倉くん嫌いやし、大倉くんも僕のこと嫌いやろ? 僕からは話しかけへんし近づかんから大倉くんも近づかんとって」 ちょっとイライラしたら敬語じゃなくてタメで思ったこと全部言ってしまう悪いクセが出てしまった。 「しょーちゃん、しょーちゃん、しょーちゃんっ」 「はいはい。何?」 頬をすりすりして、ぎゅーって僕を抱きしめる力を強めてきた 今日は甘えたな日なんかな‥。 .
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