639人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちゅー」
「人前でそういう事をしない。ほら、チャイム鳴るから帰り?」
唇にキスしようとしてきたけど拒否。
別に嫌じゃないねん、でも人前やし…
「嫌や。まだおる」
「りょう怒るで」
「む、」
「ふふっ‥子どもみたい。また放課後な?」
「…ん」
なんか亮は弟みたいでかわいい。さっきだって頬っぺをぷくーって膨らませて拗ねてた。
あー、かわいいなぁ。あんなんで不良とかまだ信じられへん
「安田?」
「…まだいたんですか?」
「もういいわ」
なんなんこの人‥何がもういいんかわからん。
大倉くんめんどくさすぎる、なんやかなりの遊び人って噂やし、僕の1番苦手なタイプの人間。
クラス一緒ってわかったとき半泣きなったもん
―キーンコーンカーンコーン
授業を知らせるチャイムが鳴ってちょっとハゲた中年の先生が入ってきた。この先生嫌いやねんな…僕と大倉くんに目付けてるんか知らんけど2人でプリント職員室まで持ってこいとか色々雑用やらされんねん!ほんっまに嫌。
「おー、安田今日も頼むなぁ」
「…はい」
「大倉、手伝ったれよ」
「また俺ぇ?」
「先生1人で大丈夫です」
「そうか?まぁ、頼むな~」
大倉くんが嫌で嘘ついてもうた…ま、亮に手伝ってもらったらいいか。
.
最初のコメントを投稿しよう!