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「ひーろっ」
名前を呼んでみると、俯いてた顔をこっちに向けてぱぁって笑う
‥わかりやす(笑)
この子、素直やなぁ
「ほんなら俺、帰るわな。明日服とかいるもん持ってくるわ」
「うん、ありがとぉ。」
「おう。内、やすのこと頼んだで」
「はぁーい!」
じゃ、また明日な~って言って帰ってった。
「なぁ、やっさん‥」
「ん?」
急に真剣な顔するから、ちょっと緊張してまう。やっぱ綺麗な顔してるなぁ、なんて思ってたら
「大倉と、会った?」
―‥ドクン
なぜか心臓が高鳴った。
‥今、何にときめいたんか自分でもわからへん。
博が綺麗やから?‥‥それとも大倉って単語が出てきたから?
「うん。背高くてモデルさんみたいな人やんな」
自分への動揺を隠して今までと同じように出来るだけ返事をした。
「亮ちゃんは?」
「うー、んと‥大倉さんの恋人?」
「‥‥」
「あれ、違うん?」
素直に思ったことを言うと博の顔が一瞬険しくなった気がした。でも、すぐにへらって笑って
「あんな、めっちゃいきなりなんやけど‥俺、やっさん好きやねん」
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