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翌日。
私は今、院長室の前にいる。
この病院では、退職届けを出す時は、院長先生に、直接渡す規則になっているから。
さっきから、緊張しまくりで、お腹が痛い。
でも、ここを乗り越えなければ、先に進まないし・・・。
ええーい!!成るようになれ!!!!
そう、自分に言い聞かせ、ドアをノックした。
トントン
『はい。』
奥から返事が聞こえ、中に入る。
佐代子:『失礼します。』
院長:『北山さん。
どうされましたか?』
優しい風格をされた、院長先生。
佐代子:『院長先生。
急で、申し訳ありませんが、辞めさせて頂きたいんです。』
院長:『辞める?』
佐代子:『はい。』
院長:『理由は何ですか?』
やっぱり、それ聞くのね(汗)
佐代子:『母の仕事を手伝いたいんです。』
院長先生:『お母様の仕事?』
佐代子:『はい。
相談を受ける仕事です。
まぁ、母は教師でもありますが。』
院長:『そうですか。
解りました。
この退職届けは、受理しておきます。
今まで、ご苦労様でした。』
佐代子:『急で申し訳ありません。
1ヶ月間は、契約通り、働かせて頂きます。』
院長先生:『はい。』
佐代子:『失礼します。』
そうして、院長室から出た私。
一気に緊張がとれて、腰抜けそう。
あと1ヶ月、頑張るか!!
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