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とりあえず教室に戻った俺達は、近くの適当な席に腰を下ろした。
俺はさすがに久住が哀れになってきたので、俺のを分けようとしたら、見てて気持ち悪いと言ってうなだれやがった。
失敬な。
「そんな落ち込まないでよっ!まだ秘策が残ってるじゃん!」
テルはそう言って久住の背中をポンポン叩いた。
「ひ、秘策ってなんだ?」
もはや、わらにもすがる勢いで久住は顔を上げた。
にひっ、とテルは唇を釣り上げて、近くにいた男子の所へ行き、一言二言ほど話をして、その男の買い弁のふただけを貰ってきた。
「これで準備オッケーっ!でわでわ…っ!」
すぅーっと息を吸い込み、テルは教室にいる全員に聞こえるように--
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