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サヨウナラ
僕の最も愛しい君
出会った時のように
飄々と 突然に
風のように僕の元を
去った愛しい君
部屋に 服に 髪に
至る所に遺った
甘露の如き遺り香が
一際君の存在を思わせます
僕の腕には 君の感触が
暖かさが 遺っています
行き場を失った両腕は
冷たい虚空(ソラ)を
切りました
突然去って行った君へ
いくら問い掛けようとも
返事は返って
来ないのですね
美しい声は
聞けないのですね
永遠の別れ
それは一生来ないと
思っていたのに
こんなにも間近に
在ったなんて
思いもしませんでした
もし叶うならば
また君と肩を寄せ合いたい
もし叶うならば…
サヨウナラ
余りにも突然に
僕の元を去って逝った君
サヨウナラ
僕の最も愛しい君
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