-沈-

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    蒼空から臨むは 地平線の彼方 永久に続くラインを 唯唯掴もうともがく     後少し   少し手を伸ばせば       然し 伸ばした手は空を切り   身は眼下の青へと迫る 眼前に広がるは唯一色       衝動       刹那 雄大な海に包まれ   青に包まれ       沈んでいく     青へ   蒼へ   碧へ       沈む毎に     深まるアオは   徐々に身体に染み込んで     いつしかアオに 溶け込んでいく         地平線は消えた     そう、   僕の身体の中に       *
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