ある、晴れた日のこと

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「お前がいたから…俺は……俺達は強くなれた」 「俺も…。豪炎寺がいてくれたから……身も心も成長出来た。…あのな、豪炎寺、」 「何?円堂…」 豪炎寺のまっすぐな眼差しに思わず真っ赤になる円堂。しかし首を振り、豪炎寺に向き直ると普段は見せない顔で囁いた。 「…やっぱ俺…お前のこと…大好き……」 「……円堂」 「も…もう言わないからな!!さっきの一回だけだからなっ!!」 慌てて照れ隠しをする円堂。豪炎寺はそんな円堂をくすりと笑うと頭に手を伸ばし、トレードマークのバンダナを外した。 「…豪、炎寺?なんで外すんだ……?」 「たまにはいいだろ?…お前のこの姿は俺しか知らないから」 「……っうん…」 情事の時以外は外すことの無いバンダナを手にとり、しみじみと眺める円堂。
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