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「それで、セイタ君を着けた理由は?」
「ちょっと話しかけるタイミングを逃しただけです」
「ホントに?」
「ホントに」
「嘘ついたらリク君にお願いしてあんたを処理してもらうけど」
「遠くからショタ観察をして全力で萌えてましたすいませんでした!」
「やっぱりか!」
「それから早紀も加わってショタと女子高生の組み合わせとかまじヤバイ女子高生パンチラ来いとか思ってましたすいませんでした!」
「このド変態がぁぁぁぁ!」
「ちょ…ごめっ…うわぁぁぁぁ!!」
私は、迷いなく拳を振りかざした。
その頃、セイタ達は
「ねぇカミカゼ? さっき、ヤクモさんの悲鳴聞こえなかった?」
「さ、さぁな、俺は何も聞こえなかったが……」
「そう…ならいいけど、遅いね、早紀さん」
「早紀ちゃん、きっと遠くまで行ったんだよ。 ちょっとだけ空気読めない感があるからさ、早紀ちゃん」
「あ、やっぱりそうなんですか? まったく…困るなぁこういうの」
(言えない!絶対にヤクモが後をつけててその処理を早紀ちゃんがしてるなんて!)
(さっきの悲鳴は一体……?)
何も知らない純粋な小学生と、すべてを知っている青龍と、状況が掴めない楓が、早紀の帰りを待っていた。
(あ、帰ってきた)
(ただいまー…)
(さ、早紀さん! どうしたんですか、その血!)
(ちょっとだけ、特別な妖怪倒してきたの。 これで大丈夫だからね、多分)
(え!なにが?なんなんですか?)
(……セイタ、なんのことはない、ただの妖怪だ)
(もうやだこんな天流!!)
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