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「「あの2人に限ってそれはないでしょ」」
しかしその推理は双子にあっさり否定される。
「いや!わからんぞ!!
例えば…そうだ!ハニー先輩の大事なうさちゃんを人質に取って脅したとか…」
「いつもながらお前の考えには根拠が1㎜もないな」
「ううっ!!
ハルヒィィ!!みんながいじめるよぉぉぉ!!」
推理を完全否定された環はハルヒに泣きつく。
ハルヒは小さく溜め息をついて環をなだめる。
「2人共武道の達人ですよ。
誘拐なんかされるわけがないですよ」
「はぅぅっ!!」
慰めるつもりがハルヒが環に止めを刺す。
『無自覚だからむしろダメージでかいよね』
ははっと笑って馨が言う。
「でも本当に遅いよね。
なにかあったのかな…?」
光がうちひしがれる環を横目にハニーとモリを心配する。
それを聞いた鏡夜は持っていたファイルをぱたんと閉じ、口を開く。
「そう言えば。
ここに来る途中泣きながら走り回るハニー先輩とモリ先輩を見かけたが?」
((((早く言えよっ…!!))))
その場にいる全員が心の中で鏡夜に対してツッコミを入れる。
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