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まんまと環に厄介事を押し付けた鏡夜は先に行ったハルヒや双子に追い付く。
「俺はモリ先輩を探して今日のハニー先輩の行動を聞く。
それでうさちゃんが盗まれたのか、それともただ単に無くしたのかを調査してみる」
ハルヒたちに3年教室付近を探すように指示して鏡夜は一足先に走っていく。
「なーんか1話目からホストらしさ0の話だね」
「普段からホストらしい話ってないけどね」
『ハルヒ、光。
雑談はいいけどちゃんとうさちゃん探さないと1話から終了だよ』
馨がパンパンと手を叩いて怖いことをさらっと言う。
「そうだね…ん?」
ハルヒがふと足を止めて壁に貼られた校内新聞を見る。
「「んー?どったのハルヒー?」」
光と馨も戻って来てハルヒの肩に手をかけて新聞を見る。
「なになにー?
校内で最近うさぎの親子目撃?」
『ってこれ本物のうさぎじゃん。
僕らが探してんのはぬいぐるみのうさちゃんだからー』
馨がハルヒの頭をポンポン叩いて再び歩き出す。
「さ、行こ!ハルヒ」
光も馨を追いかけてハルヒの手を引く。
「あ、うん」
ハルヒはもう一度新聞のうさぎに目をやって光に続く。
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